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Posted by aomu0815
 
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湿地帯と屋根付き橋
ここはニュー・ブランズウィック州とノバ・スコシア州のほぼ州境(NB州側)に

位置する『タントラマー・マーシュ』。

北米大西洋岸で最大規模の『湿地帯』です。

P1450661.jpg
(少し前に撮った写真です。)

私が初めてカナダ東海岸を訪れた際にまず驚いたのが『この何にもない』感。

日本ではこのように360度どこまでも見渡せる平原ってなかなか見られ

ませんよね。


この『何もない』ように見えるタントラマー・マーシュ。

実は長い歴史がありまして、1670年代にはアケイディアン(フランスからの

移民)たちが住み着いていて、彼らはファンディ湾から入ってくる海水をせき

止めるための堤防や水門を設け、この地を農耕地として利用していたそうです。


しかし18世紀中頃、英国軍による『アケイディアン追放』により彼らはこの地から

姿を消しその後は英国系住民が引き続き農耕地として利用しました。

これは湿地帯で刈られた干し草を保管しておくための納屋。

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20世紀初頭には400以上の納屋が湿地帯のあちらこちらに建っていましたが

馬の需要が激減した(自動車に取って代わられた)今となっては、干し草の

需要も少ないので残された納屋は数えるほどしかありません。

現在のタントラマー・マーシュはもっぱら牧草地として活用されており、豊かな

生態系が見られることから国の野生動物保護地区にも指定されています。


この湿地帯には川が流れています。

P1450670.jpg
(タントラマー・リバー)


この川にかかっているのがこちらの屋根付き橋。

P1450680.jpg

この木造の屋根付き橋は1916年に造られたもので、このようなユニークな形の

橋はカナダ東海岸でも珍しくなりつつある風景の一つです。


せっかくですから中を通ってみることにしました。

P1450671.jpg


なんだか懐かしい感じ!

P1450688.jpg

この屋根はもともと木造橋自体の寿命を延ばすために作られたものですが、昔の

人たちは馬車移動の道中、休憩所としても利用していたそうです。


何もないように見えて色々な歴史と豊かな生態系を持つこの湿地帯。

近年この地に風力発電用の巨大風車群が立つ計画が持ち上がったりもしている

ようですが、できることならこれからもこのまま何もない感じでいてほしいなあと

心の中で願っています。


blog 何もないって今時逆に贅沢かもよ。by小次郎
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Posted by aomu0815
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[ニュー・ブランズウィック州
国境の町セント・スティーヴン
ニュー・ブランズウィック州セント・スティーヴン。

5000人ほどが暮らす小さな町ですが、車の往来がなかなか激しいです。

P1440593.jpg


というのもここはカナダとアメリカの国境。

ここでパスポートチェックを受けて橋を渡れば、お隣の国のメイン州へ行く

ことができるのです。

P1440598.jpg
(対岸には星条旗が。)


こちらはアメリカからカナダへ入国する人々。

P1440595.jpg

島国出身なものですから、こちらの人々にとっては当たり前の光景が珍しく

感じられます。


それでは恒例のヴィクトリアン・ハウス見学。

P1440624.jpg

こちらは1860年に建てられた『ブレア・ハウス』。

町の実業家、州議会議員、市長などによって受け継がれてきたこのお宅は、

現在はB&Bとして利用されています。


続いて、カーペンター・ゴシック様式の美しい教会。

P1440614.jpg


最後に、町中で最も目立っていたこちらの豪邸。

P1440565.jpg

『トッド・マンション』と呼ばれているセカンド・エンパイア様式のこのお宅は、

かつて材木業で財を成し、後に国会議員、カナダ副総督を務めたウィリアム・

トッド氏のために建てられたものです。


100年ほど前に撮られたとみられる同じ家の写真を見つけました。

st-stephen-new-bruncwick.jpg
(画像はお借りしています。)

現在とほとんど変わっていないことにびっくりです。


今回は家の話はこの辺で終わりにして、もう少しこの町のことをご紹介したいと

思います。

実は『カナダのチョコレート・タウン』という愛称で親しまれているセント・スティーヴン。

その理由はこちらのチョコレート店、『ガノン・チョコレート』。

1873年創業、カナダで最も古いお菓子屋さんです。

P1440582.jpg

このレンガ造りの建物は、前述したトッド氏の牧場で不要になったレンガを

再利用して1910年頃に建てられたものだとか。

早速中に入ってみましょう。


店内は100年前の趣きがそのまま残っていました。

P1440590.jpg


きれいに並べられたチョコレートたち。

P1440589.jpg

どれにしようか迷ってしまいますが、お願いすればいくつか試食させてもらう

ことができます。

カナダのチョコレートは日本のものに比べてかなり甘めものが多いですが、

このチョコレートはマイルドな甘さで食べやすかったです。


ちなみに、このお店の創業者ガノン兄弟は、少し前の記事で書いた『サプライズ・

ソープ
』を販売していた同一人物です。

毎年バレンタインの時期になるとハート型の箱に入ったチョコレートを見かけますが、

このハート型の箱を考案し初めて北米で販売したのもこのチョコレート店なのだとか。

ガノン兄弟はアイディア溢れるやり手の実業家兄弟だったんですね。

同店は創業から5代にわたってガノン家によって経営されており、現在も地域住民の

雇用を生んでいます。


blog カナダ土産におひとつどうぞ!by小次郎




Posted by aomu0815
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[ニュー・ブランズウィック州
寄付で建ったもの
前回の記事の続きです。

B&Bを後にして私が向かったのはこの白い建物。

1879年にカトリック修道院として建てられたものなんだそうです。

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ゴシック・リバイバル様式とセカンド・エンパイア様式がミックスされた

風格ある姿。

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驚くことにこの建物はすべて村の人々の寄付で建てられたものなんだそうです。

建築資材の提供は村の政治家などから、労働力の提供は地元の大工さんから(毎日

2時間ずつ)、専門的知識がないながらも設計担当者がすばらしいデザインを考案し、

村の人々が無償で力を合わせて完成させました。


村の子供たちに対する教育機関としての役割も果たしていたこの修道院ですが

現在は地元の文化・歴史を伝える博物館(ケント・ミュージアム)になっています。

P1380448.jpg
(敷地内に飾られていたマリア様)


この日は開館期間が終わっていたので中には入れませんでしたが、公式サイトを

見る限り内装も本来の状態が保たれていて一見の価値がありそうです。


昔に撮影された修道院の写真を見つけました。

407(1).jpg
(画像はお借りしています)

左に見えるのがこの修道院、右に見えるのが前回の記事で訪れたB&B、そして中央に

あるのが教会。


教会は火事で焼失してしまったけれど、残せるものは後世に残したい。

手入れの行き届いた修道院の外観にボクトゥシュ村の人々のプライドを感じた

私でした。

P1380400.jpg



blog 師走はいそがしーい。by小次郎
Posted by aomu0815
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[ニュー・ブランズウィック州
ボクトシュ村のB&Bにて
前回の記事からの続きです。

ボクトゥシュ村一人歩き、まず初めに訪れたのはカトリック墓地。

P1380443.jpg

いやここまでお墓参りしに来たわけではないのですが、青い大西洋をバックに

絵になる墓地だなあと思いました。


墓地ではハイイロリスがきのこを食べていました。

P1380440.jpg

小次郎(アメリカアカリス)よりでかい。

2倍はありそう。

のどかです。


お隣に建つのは白いヴィクトリアン・ハウス。

B&Bのようなので、思い切ってお邪魔してみました。(最近変な度胸が

付いてきた気がします。)

P1380436.jpg

出迎えてくださったオーナーさんにごあいさつして、「私、古い家が

好きなんです。」と伝えると、オーナーさんは快く中を案内してくださいました。


とってもヴィクトリアンな素敵な階段ですね~!!

P1380421.jpg


応接間。

窓からは絶景のオーシャンビューが楽しめます。

P1380425.jpg


もちろんアンティークのブロンズドアノブもありました。

P1380434.jpg
(米コービン社、1880年製。)


オーナーさんのお話によると、この家はもともと神父さんの住居として

1880年に建てられたものなのだとか。

肝心の教会はすぐ隣の墓地に建っていたそうですが、1920年代に火事で

焼失してしまったのだそうです。


では、この家の斜め後ろに見える教会みたいな立派な建物はナ二??

オーナーさんにお礼を言ってそちらへ向かうことにしました。

(次回に続きます。)



blog ええとこ住んではったんですな。by小次郎
Posted by aomu0815
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[ニュー・ブランズウィック州
アケイディアンの暮らすボクトシュ村へ
ニュー・ブランズウィック州ボクトゥシュ村。

モンクトンから車で30分超のところにある大西洋岸に面する人口2000人

ほどの小さな村です。

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それにしても『ボクトゥシュ(Bouctouche)』ってちょっと変わった名前

ですよね。

P1380507.jpg
(1929年に建てられたという古い郵便局。村名の綴りが違う理由は謎。)

この名前は、この地に住む先住民ミクマク族の言葉で『偉大なる小浜』という

単語に由来しているのだとか。(カナダ東海岸には先住民の言語に由来する

地名がたくさんあります。)


大型ショッピングモールなんてない小さな穏やかな村です。

『サブウェイ』だって築100年以上のヴィクトリアン・ハウスで営業中。

P1380508.jpg


聞こえてくる会話はフランス語。(英語も通じますが。)

この村の住民のほとんどはフランス系住民の『アケイディアン』で

占められています。

P1380509.jpg
(アケイディアンの旗だらけのザ・アイ・ラブ・アケイディアン・ハウス)

17世紀にフランスから移住してきた人々の子孫であるアケイディアン。

後にこの地が英国に占領された際には、追放、本国送還、移住を余儀なくされた

仲間が大勢いる中、この地に留まり生き残った彼らは自らのルーツと伝統文化に

大変な誇りを持っています。


村の入り江にぽかりと浮かぶ島にあるのは、アケイディアンのテーマパーク。

P1380411.jpg
(公式HPはこちら。)


私が訪れた日にはすでに閉園期間だったので見学できませんでしたが、

アケイディアンの伝統的な暮らしを再現した劇やコンサート、レストランでの

食事が楽しめるそうです。

こうして歴史と伝統文化を次の世代に伝えていくことが大事なんですね。

P1380418.jpg

紅葉がきれい・・・


ということで2ヶ月以上前の写真だということがバレバレですが、ボクトゥシュ村の

一人歩きツアー、始まります。




blog 気温マイナス二桁に備えて体脂肪備蓄中。by小次郎
Posted by aomu0815
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