西洋人から見た19世紀の日本
夫が地元のヤードセールで手に入れてきたシガレット・ケース。

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1880年代頃に北米で製造されたものと思われますが、描かれている情景は

ずばり『ジャパン』(芸者さんがお坊さんにお布施を渡している様子か?)。

着物や植物等を良く見るとちょっと「あれれ?」と思うところもありますが、

当時開国されてほどなくまだまだミステリアスでエキゾチックなライジング

サン『ジャパン』が欧米でクールな対象として見られていたことを示す一品です。


ヴィクトリア期の欧米人の視点から開国直後の『日本』がどのように見えていた

のかをもっと知りたいと思った私は、最近こんな本を手に入れました。

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1872年に米国で出版されたこの本には、日本の歴史や文化、人々の暮らしの

様子が挿絵付きでまとめられています。

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(他に『アラビア』や『南アフリカ』などもシリーズで出版されたそう。)


『ジャパン』と言ったら『フジヤーマー』!

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といったベタなテーマはもちろんのこと、当時『訳あり』で滞在していた

外国人たちと日本人とのふれあいが事細かに記されていて実に興味深いです。


今読んでいる章は、エメ・アンベールというスイス人の日本滞在記について。

アンベール氏は長年日本と関わりの深かったオランダ政府の協力を得て

スイスと日本との修好通商条約を結ぶ交渉係として、1863年に日本へ派遣

された人物です。

この挿絵はアンベール氏の滞在していた横浜の西洋風邸宅にある日突然やって

来た地元の女性たち(表敬団らしい)。

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小間使いを通してアンベール氏が表敬団の受け入れを表明しても、女性たちが

なかなか中に入ってこないので一体どうしたのかと様子を見に行ってみると

女性たちはどこで草履を脱いだらよいのか分からず迷っていたのだそう。

女性たちが初めて目にする西洋文化に戸惑う様子が手に取るように分かります。


そしてサロンに通された女性たち。

女性たちは驚きと感動を隠せない様子を見せながら、こそこそと皆で話し合い

ます。

そして、話がまとまったところでその内一人が代表してアンベール氏に質問を

しました。

「私たちはあなた様の美しい家具、調度品について話しておりました。その家具

は腰をかけるものだということが推測できた(おそらく椅子のこと)のですが、

こちらの長い家具の使い道が私たちには分からないのです。」(意訳入っています。)

アンベール氏は「これはソファーと言うもので、私たちはこれに座って

くつろぐのです。」と答えたところ

「西洋の紳士淑女の皆さんはこんなに居心地の悪そうなものに掛けてくつろが

なくてはならないなんて気の毒に思います。」と女性たちは申し訳なさそうに

伝えたそうです。

また彼がオランダ王室の肖像画を見せたところ、女性たちは一同に油絵に

向かってお辞儀をしたとか、なぜ西洋人が鼻をかんだハンカチをポケットに

しまうのか彼女たちが理解に苦しんだなどといったざっくばらんな会話の

エピソードがたくさん記されています。


職場で休憩時間に電子辞書を使いながら見るからに古い本を読んでいるので、

先輩方は「ちょっとあの子変わってるわー」なんて思っているかもしれませんが、

そんなことはおかまいなしでめちゃくちゃこの本にはまっている私。

また面白いことが書かれてあったら、ここでも紹介したいと思います。



blog みんな電子辞書に興味津々。by小次郎

Posted by aomu0815
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[日本
めでたい宝箱
日本に住む妹夫妻に赤ちゃんが誕生したとのおめでたい知らせを受けました。

とっても元気で大きな男の子だそうで、どんな子に育つんだろうかと将来が

早くも楽しみな伯母Aomuです。


おめでたいといえば、昨日所用で夫とハリファックスに行ってきたのですが

ついでに寄ったアンティーク店でこんな箱を見つけました。

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明治時代(1895年)に作られた漆の箱です。


蓋に描かれている絵柄は『宝尽くし』。

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とても縁起の良いおめでたい絵柄です。

珊瑚や金嚢などのお宝がわんさか描かれています。


横から見ると面白い形をしています。

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伝統的な日本家屋をイメージしたんでしょうか。


繊細な作りの建具の動きに気をつけながら蓋を開けると、箱の中は2つに分かれて

いました。

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箱の中も目立ったダメージはなく、前の持ち主に大切に使われてきたようです。

欧米への輸出向けに作られたものなのだと思いますが、日本で出回っている漆器の

デザインとはまた一風異なって面白いと思います。



blog ほーれー小次郎おじちゃんだよー。by小次郎

Posted by aomu0815
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[日本
改名しました
我が故郷香川県は、民間のみならず行政も含めて観光PRに近年相当力を入れて

いるなと感じておりましたが、ついに県名まで変えちゃったんですね。


その名も『うどん県』。(←笑っちゃいかんよ。)


なんと『うどん県』の公式HPもあるそうで。

(私もチェックしてみましたが、正直本家のものよりおしゃれで見やすかったです。)


うどん県の副知事(←なぜ副知事?)に就任したらしい要潤氏(同県出身)が

こちらの記者会見で『うどん県』に改名!と高らかに宣言しています。




といってもこの話はもちろんフィクションです。(←同県観光協会による)

でも、私はほんとに『うどん県』でもいいんですよ。

その潔い命名に清々しさすら感じます。

(って言っておきながら、後から『香川はうどんだけじゃない』って言うのは

なんだか矛盾してる気もしますが・・・)



子どもの頃から浴びるように食べてきたのに、今でも大好きなうどん。

うどんのゆで具合にいちいちうるさいと周りにうっとうしがられても、大事なんです

そこんとこ。

あぁ、うどん食べたくなってきた・・・


香川県民の異常なまでの『うどん愛』、そして『うどん押し』、他県民の方々にとっては

「やれやれ、ついてけないよ」って感じでしょうが、本当にさぬきうどんはおいしいですし

藤澤恵麻ちゃんのなぜかつたないさぬき弁が可愛いけん許してください。




blog うーどん、うーどん、うーどんどん。by小次郎

写真素材 PIXTA


Posted by aomu0815
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[日本
外国人が撮った日本 その2
引き続き、私の夫(カナダ人)が日本で撮った写真をご紹介します。

(『外国人が撮った日本 その1』はこちら


その4  金沢 兼六園にて
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藤棚の下で観光客が休憩してるところですね。

まだ少し花が少なめなので、あと2週間後くらいがちょうど見頃だったのかもしれません。


そしてこちらは夫の古写真コレクションより。
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いやぁ、実に風情があります。

こういった古写真を見て日本に憧れを抱いてきた夫曰く、今も昔も変わらぬ日本人の

藤の楽しみ方を目にして思わずシャッターを押しちゃったそうです。


余談ですが、藤は英語でWisteriaというそうです。

カナダの寒冷な気候で栽培するのはちょっと難しそうですが、こちらの家でも

いつか藤棚にチャレンジしてみたいと思います。




続いて次の写真へ。

その5  京都 茶碗通りにて
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清水寺を訪れる観光客に清水焼を売る瀬戸物屋さん。

この通りでは実によく見かける光景です。


そして、またもや夫の古写真コレクションより。
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あらら、これはかなりそっくりですね!

瀬戸物屋さんの店構えのスタイルが現在も変わらずそのまま残っていたことが

夫の心をぐっとつかんだようです。

いや、ほんとそっくりで私もびっくりです。



余談ですが、日本の古写真を集めてデータベース化されているHPがあります。

長崎大学付属図書館 幕末・明治期日本古写真データベース

昔の日本人の風俗が垣間見れてとても見ごたえのあるHPだったので最後にご紹介させて

いただきました!



blog 毎日キモノ着てって無邪気に言われても。by小次郎

Posted by aomu0815
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[日本
外国人が撮った日本 その1
先日日本へ帰ったときに、カナダ人の夫が撮った写真をご紹介したいと思います。




その1
japanesehardware

その2
japanesehardware2

その3
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以上、こうして見るまで私自身全く気に留めたことがありませんでしたが

皆様お気づきの通り、ふすまの引き手です。


うーん、なんというか外国人、やっぱり視点が違うな~



blog ある意味これは芸術作品だ。by小次郎

Posted by aomu0815
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[日本