和洋折衷なヴィクトリアン・ハウス
アマーストのヴィクトリアン・ハウス探訪。

今日はこちらのお宅から。

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(昨夏に撮った写真です。)

古いヴィクトリアン・ハウスを改装・増築して、現在は葬儀場として利用されて

います。

家の周りは大きな木に囲まれているため外観の全貌はいまいちよく分かりませんが、

おかげで町の中心地に建っていてもプライバシーが保たれて落ち着いた印象があります。

屋内も建てられた当時のままの雰囲気を残していて、とても温かみのある居心地のよい

場所となっています。


このお宅の素敵なところは、現在も建てられた当時のままのドアが使われているところ。

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個人的に緑と白のペンキはイマイチですが、ダイヤ型のカットガラスがキラキラして

とても美しい玄関ドア。

改修中の我が家の玄関ドアも、このお宅のドアからアイディアをもらいました。


そしてドアノブ、キター!笑

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このドアノブは米サーゲント社の『サーゲント』という柄(1885年)、バックプレートは

同社の『イカド(Ekado)』という柄(1882年)。

葬儀場の従業員さんはなぜかアイルランド製だと思っていたそうですが・・・


米国製の『イ・カ・ド』!

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『イーカード』!

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『イカド』・・・日本をイメージした模様であることからなんとなく和風な名前が付けられた

ようです。

が、正直、意味はよく分かりません。


名前はともかく、開国して間もない日本の文化から影響を受けて欧米の人が作った和風の

デザインは、19世紀後半には『アングロ・ジャパニーズ』という名称で呼ばれ、とても

人気があるスタイルだったんだそうです。

私も竹・梅・楓を控えめにミックスして和風に仕上げられたこの独特な柄が好きです。


余談ですが、当時の建具界では『JAPAN』は単に『日本』という意味のみならず、

『黒く塗る』という仕上げの名称としても使用されていたんだそう。

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これが葬儀場のドアについてある、黒く塗られたちょうつがい。

なぜ黒く塗ることがそう呼ばれるようになったのかは諸説あるようですが、日本の漆器に

イメージを受けたものではないかと考えられています。

なるほどそう言われてみれば、艶感のある黒色がどことなく漆を思い出させます。


このように、日本からはるか遠くにあるカナダ東海岸のヴィクトリアン・ハウスにも

一見似合わなさそうな日本の文化がうまく取り入れられています。

昔の人たちは発想が豊かだったんですね。






blog おばちゃん、漆のお椀ありがとー!by小次郎

写真素材 PIXTA




Posted by aomu0815
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