オタワ・ハウス・ミュージアム
ノバ・スコシア州パーズボロにある『オタワ・ハウス・ミュージアム』。

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1階部分を覆うように建てられたポーチからは・・・

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美しいファンディ湾を望むことできます。

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この建物は、当ブログにも何度も登場しているアマースト出身の第6代カナダ

首相サー・チャールズ・タッパー氏が1871年に購入し、約20年間夏の別荘と

して利用していたことで知られています。

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そのため、展示物はタッパー氏が住んでいた当時のヴィクトリア期の暮らし

ぶりを再現したものがほとんどですが、建物自体は240年近く前の1775年に

建てられたもの。

現存する建物としてはこの町で最も古いものです。

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海に面していて立地条件が大変よいことから、タッパー氏が手放した後は

長い間旅館として利用されていました。

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その際に内装を大幅に改修したようで、残念ながら建物の基礎部分以外は

ほとんど18世紀当時のものが残っていませんが、建具の一部に当時の名残を

みてとることができました。


こちらのアイアン製のサムラッチは壊れてしまっていますが、1820年頃までに

出回っていたもの。

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この頃の建具はドアノブもあるのですが、ヨーロッパの古い家々でよく

使われているラッチシステムがよく見受けられます。

形もヴィクトリア期のものと比べて大変シンプルです。


そして、こちらの写真には2種類の建具が付いていますが、上のラッチが

家が建てられた当初に付いていたものかと推測できます。

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おそらく1860年代ごろまでに取り付けられたと思われる外付けのロック

システムも、ドアの中にはめ込むタイプのモーティスロックが流行る以前の

ものなので今となっては珍しい建具です。


こうした古い建具は、2階や地下、屋根裏部屋への扉などといったあまり

人目に触れることがなく使われる頻度も少ない扉にそのまま残っている

ことが多いのが面白いところです。


学芸員さん曰く、本当はもっと色々手入れしたいところがいっぱいあるのだ

けれど、家全体が古いことに加えて海辺に建っていることから建物自体が

大変傷みやすく、維持管理が大変なのだそうです。

それでもこの町の歴史と建物を誇りに思うボランティアの方々が積極的に

手入れに携わってくれるそうで、その過程で見つけらた食器やガラス瓶と

いった出土品なども大切に展示されています。

地元の人々からの愛情を感じることができる博物館です。





blog ふわふわしっぽのお手入れ命。by小次郎
Posted by aomu0815
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