トリムの仕上げ
地元の材木所にて、我が家に取り付ける窓・ドア枠(トリム)をパイン材で

作ってもらいました。

トリムは家の構造には全く関係のないいわゆる『飾り』的なもので、その辺の

ホームセンターでも購入できるものですが、ヴィクトリアン期のトリムを取り付けた

かった私たちは実際に古い家で使われていたトリムの廃材を材木所に持ち込み

同じデザインを再現してもらいました。

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上の写真では2種類の形の木材が並んでいますが、これらを組み合わせて

使います。


このトリムをいかにして自分たちで『仕上げる』かが課題です。

現代の北米の家で使われているのは、だいだい木材の上にペンキを塗った

ものか、ステインを塗ったトリム。

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上の写真はパイン材に異なる色のステインを塗布したものです。

義父はこのステインによる仕上げを薦めるのですが、木材の仕上げに特に

うるさい夫は「醜くて吐きそうだ」と猛反発。

ただ夫曰く、最大の問題は見た目ではなく、ステインの着色スタイルにある

とのこと。

ステインは塗布した瞬間に薬剤が木材の中に浸透してしまうので、将来お直し

しようと思っても古いステインを除去することがほぼ不可能になってしまうのです。


一方、ヴィクトリアン期に使われていたシェラックニスやワニス(ヴァニッシュ)は

ステインに比べて扱いと手入れが難しいですが、薬剤が木材に浸透せず表面に

残るので、「あ、間違えた!」と思ったら剥離材や紙やすりで簡単にお直しが

できるところが良いところ。

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(紙やすりでサンディングして濃い茶色のワニスを取り除いた木材。)


こうして、義父の助言を振り切りヴィクトリアン期の仕上げを再現するべく夫の

地道な作業が始まりました。(いつもの展開ですね。)

まずは3種類の異なる荒さの紙やすりを使って、一つ一つを丁寧にサンディング。

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これだけでもかなりの時間を取られます。


次にサンディングした木材の木屑やほこりを掃除機で吸い取って、シェラック

ニスを塗布。

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シェラックニスはホームセンターで手に入ります。

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ほこりの立たない部屋でじっくり乾かします。

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ここからが最大の難関。

夫はトリムの仕上げの色を決めるために、様々な種類のヴァニッシュを

使って色の実験を始めました。


実験①:クリア系とイエロー系の下地ヴァニッシュの上に塗布した異なる色の

カラードヴァニッシュの比較

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なぜこんなことをするかというと、色見本の意味合いもありますが最終的に

これらの中からクリア系とダークブラウン系の色を選んで2色使いのトリムを

作る必要があるからです。

安いパイン材でもヴァニッシュを塗るとぱっと高級感が出るから不思議です。


実験②:異なる木材に塗布したカラードヴァニッシュの比較

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我が家のトリムには90%は木材の色が明るいパイン材を使いますが、

残り10%は濃い茶色のウォルナット材を使うため、最終的にパインと

ウォルナットの仕上げの色をそろえる必要があるからです。

ちなみに2色使いの床にも配慮した色合いを選ぶ必要があります。


実験③:実際のトリムに異なる色のカラードヴァニッシュを塗布

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いろんな色をびっしり塗っていますが、それぞれの色の調合をちゃんと

覚えているんでしょうか・・・謎です。


作業台もカオス状態。

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こうして夫は約2週間色の実験を続けました。

ついに義父がしびれを切らしそうになったところに、夫が納得いく色が出来たと

見せてくれました。

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あ、いいですねー!

特に濃い茶色は安いパイン材には見えません。

壁の色ともよく合っています。

夫が言うにはまだ微調整が必要だそうですが、ヴィクトリアン期に実際に

用いられていた方法で仕上げることができたそうでとても喜んでいました。

最終の色が決定したらどんどん仕上げを施して窓とドアに取り付けていきます。



blog さて、クリスマスまでに終わるかな。by小次郎

Posted by aomu0815
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